ブラック企業にはどういう政策が必要か?

質問

ブラック企業、格差社会、サービス残業、バワハラ。どういう政策をしたら良くなると思いますか?

回答1

一番の根本的原因は、日本に昔からある風潮「働け働け」にあると思います。
数年前は、「過労死という言葉の意味が日本にしか存在しない」というデマが流れましたが、実際にはアメリカなどでも過労死はあります(これは、アメリカと日本の労働基準が全く異なるため、日本で過労死としてもアメリカでは過労死と認知されないため)。
しかし、日本の過労死者数は世界と比べても高い傾向にあります。
最近でも、若い名ばかり店長が自殺をされました。日本は労働災害による自殺者数が多いことでも知られてますね。

この「働け働け」という言葉は、常に「品質」「細部」にまでこだわる日本人にはピッタリな言葉と思いますが、この言葉と今の日本経済の歯車が噛み合わなくなりました。

消費者の金が無いから安いものしか買わない→安くないと買ってくれないからコスト削減→品質は下げず、人件費・人員の削減→当初は3~4人でやっていた仕事を1人でやらなくてはならず、給料も変わりなし。→給料が安いから安いものしか買えない。

経営者はこれらの荒波の中、会社のやりくりに頭を悩ませる日々です。

ここからですが、「働け働け」の精神が経営困難な現代によってねじ曲げられると、ブラック企業やパワハラを生み出すと考えます。

もっと手っ取り早く儲かる方法を考え。。。

或いは、育休なんて無駄金を払いたくない。。。

或いは、憂さ晴らしをしたい。。。

など、結局は人間誰しも限界があり、その限界を超えると「自分に最も都合のいいこと」「他人が不幸になることで、あたかも自分が幸福だという疑似体験」、これを欲します。

先ほどの「働け働け」の精神は、現代でも日本社会人のメインテーマのように掲げている方は多いと思いますが、それは裏を返すと、自分や他人の限界が認知できない、自己管理・気配り・思いやりの精神に欠けているとも言えます。

例え、日本経済が今後良くなり、今の現状が改善されたとしても、それは所詮一時しのぎに過ぎません。
上がれば下がる日はまたいつかやってきます。その時に、「働け働け」の精神に「自己管理・気配り・思いやりの精神」も+α出来ていなければ、また同じことが起きると考えます。